2020年のプログラミング必修化に向けて、小学生からプログラミングを習わせるという親御さんも増えています。
そんな親御さんたちにもなじみの深い「学研」にも、ロボットプログラミング教室ができました。
もののしくみ研究室は、2016年4月にスタートしたばかりで、まだ年数が浅いですが、すでに教室数は全国に約700もあります。
2019年春には、低学年向けの「しくみKids」も開講され、学研のノウハウを活かしたプログラミングの授業が全国の教室で行われています。
ここでは、もののしくみ研究室を実際に利用している方の口コミや料金(月謝)、カリキュラムなどを詳しく紹介していきます。
※最新の情報は各教室にお問い合わせください。
もののしくみ研究室ってどんな教室なの?
もののしくみ研究室は、全国にある、学研の教室や学習塾、パソコン教室などで開講されているロボットプログラミング教室です。
小学3年生からを対象にしたカリキュラムになっており、3年間で身近なものの仕組みやプログラミングの基礎を学ぶことができます。
もののしくみ研究室の主な特徴
- 学研とアーテックが共同開発
- 身近なものを研究することで興味関心が沸きやすくなる
- 算数、理科、社会などを横断的に学べるのが強み
- 学研の教室だけでなく、他の塾やパソコン教室でも学べる
教育のプロ「学研」と老舗の教材メーカー「アーテック」がコラボ
もののしくみ研究室は、「学研エデュケーショナル」という会社が運営していますが、学校教材や教育玩具の老舗メーカー「アーテック」とコラボ(共同開発)した教室になっています。
どんなコラボかというと、使うロボットキットが、アーテック社が開発した「アーテックブロック」になります。
アーテックのロボット教室での経験と知識に、学研のオリジナルの学習ノウハウが組み合わさったのがもののしくみ研究室ということになります。
なので、ロボット作成よりもプログラミングを重視したものになっています。
エジソンアカデミーについての詳しい解説はこちらにあります。
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身近なものを研究することで興味関心が沸きやすくなる
もののしくみ研究室では、身近にあるもの、例えば「自動ドア、信号機、踏切」といったものを作っていきます。
信号機や自動ドア、踏切など身近な『もの・機械』にもプログラミングが組み込まれていることを知り、研究することによって、自然と興味関心が沸きやすくなり、創造力を身につけることにつながっていきます。
日本が世界に誇る技術の開発秘話についても、テキストの巻末の企業インタビューなどでわかり易く学ぶことができるようになっています。
プログラミング言語を学ぶというよりは、プログラミングをするうえでの考え方や 、身近なところにある様々な機器などの「もののしくみ」を中心に学びます。
算数、理科、社会などを横断的に学べるのが強み
これまで学研が培ってきたノウハウを活かし、社会科、理科、算数、音楽などの要素を複合的に取り入れています。
ロボットプログラミングに夢中になって取り組むうちに、いろいろな教科についても学べるようになっています。
学研の教室だけでなく、他の塾やパソコン教室でも学べる
もののしくみ研究室は、学研の教室はもちろんのこと、学研と契約を結ぶ塾やパソコン教室などでも開講されています。
このように、フランチャイズ制をとっているので、プログラミングのプロが教えてくれるわけではありません。
もののしくみ研究室の場合、これを良い面としてとらえていて、プログラミングのプロの場合、子どもたちに教えすぎてしまい、子どもたちが試行錯誤することや、想像力を働かせることをやめてしまう可能性があると考えています。
細かい指導の仕方は、各教室に任せてあり、勉強を教えている先生と同じ先生が教える形になりますので、各教室によって、教え方の違いや先生の質に差が出てくることもあります。
もののしくみ研究室は全国に約700教室あります。
自宅近くの教室を探したいかたはこちらからどうぞ。
無料体験は2月に行こう!
4月から一斉にカリキュラムが始まるので、無料体験は2月がベスト。
無料体験の様子の動画があるのでご覧ください。
内容は、エジソンアカデミーと同じのようです。
もののしくみ研究室の口コミや評判は?
もののしくみ研究室に関する口コミを調べてみましたが、見つかりませんでした。
そこで、公式サイトにあった口コミや、実際に通っている方を対象にしたアンケート結果の一部を抜粋したものを紹介していきます。
通って1年後の変化について
何ごとにも諦めなくなりました。
しくみについて自然に考えるようになりました。
色々な教科の成績がなぜか上がりました。
専門知識が身につき親が知らない単語が出てくるようになりました。
親子の対話が増えました。
保護者へのアンケート結果より
成績にも少しずつ効果があらわれ始めています。
興味を持ったという回答が多かった理数分野の成績だけでなく、国語の成績にも変化が見られます。実際、学習塾の先生たちからも「読解力がついた」という声が頻繁に上がっています。
はじめてわずか 1 年で、半数が「勉強や物事を深く考えるようになった」と感じています。
身近にあるを知り、そのしくみを学習し、自らがロボットを組み立て、プログラミングを行いながら試行錯誤を重ねることで、自然と物事について深く考えるようになったのではないでしょうか。
【引用:公式HP】
口コミに関するまとめ
公式サイトからの口コミなので、良い口コミしかありませんが、3年間もののしくみ研究室に通うことで、「読解力」「集中力」「発想力」が身についたという口コミが多かったです。
直接学業を勉強したわけではないのに、学校の成績が上がったという声も多かったようです。
【引用:もののしくみ研究室公式HP】
また、会話の量が増えたかたが多く、「将来の職業について話すようになった」とか、「学んだことを喜んで話してくれるようになった」との声がありました。
もののしくみ研究室のカリキュラムについて
学研のロボットプログラミング講座は、小学校低学年から高学年まで系統立てたカリキュラムになっています。
そのため、プログラミングの基礎から発展まで無理なく学べます。
学研では、低学年用の「しくみKids」とそれ以降の「もののしくみ研究室」に分かれてカリキュラムが組んであります。
もののしくみ研究室の対象年齢は小学3年生から小学6年生まで。
3年間のカリキュラムで、1年ごとにコースが分かれていて、徐々にレベルアップしていくようになっています。
4月から一斉開講になっているので、途中での入会ができないそうです。(教室ごとに違いあるかも)
もののしくみ研究室の3つのコース分け
- デベロッパーコース
- マスターコース
- イノベーターコース
もののしくみ研究室は、1年ごとの3つのコースに分かれています。
毎月テーマが変わり、合計3年間で「36のテーマ」を学ぶことで完成するように構成されています。
1か月に1つのテーマのロボットを作成し、1年間で12のロボットを完成させることになります。
各テーマでは、いろいろなセンサーやモーターを扱い、数多くのロボット、道具、工業製品の構造やプログラムの理解を深めます。
ディベロッパーコース(1年目)
プログラミングの基礎とブロックの扱い方に慣れるプログラムが中心になっています。
シャワー付きトイレや信号機など、みんなが知っている身近なものがテーマです。
マスターコース(2年目)
フローチャートを効果的に利用しながら、プログラミング的思考を重視するカリキュラム。
より複雑なプログラミングを学び、ライントレースカーや、踏切、2足歩行ロボットの製作に取り組みます。
イノベーターコース(3年目)
論理的思考に加え、プログラムとロボットの形状から、何が書かれているかを読み解く読解力を身につけることを重視したカリキュラム。
多くのセンサーやモーターを制御する複雑なプログラムを作成し、変数・関数を利用した複雑なプログラミングを学びます。
テキストやブロックについて
上記で説明したように、テキストは学研オリジナル。
ロボットキットは、アーテックのロボットキットを使っています。
上記画像は、洗浄機付きトイレとフォークリフトについてのテキストです。
例えば、洗浄機能付きのトイレを作る回では、いきなりロボットを作るのではなく最初に洗浄機能付きトイレの仕組みを学び、その後ロボットを組み立て、プログラミングを作っていきます。
さらに洗浄機能付きトイレの回ではTOTO株式会社へ取材した内容もテキストに掲載。
洗浄機能付きトイレが普及するまでの歴史や現在に至るまでの企業の試行錯誤も学ぶことができます。
プログラミングはドラッグ&ドロップで直観的にできる
もののしくみ研究室のプログラミングはビジュアルプログラミング。
こちらの画像は、同じブロックキットを使っているエジソンアカデミーでの体験の時のものですが、これと同じものを使用しています。
スクラッチを独自に改良したもので、命令のブロックをマウスでドラッグ&ドロップで動かします。
あとは、数値を入力するだけでできるので、初心者でも簡単にできます。
授業回数について
授業回数は月に2回で、1回あたり90分の授業になってます。
先生1人につき、生徒が4〜8人になるように推奨されています。
もののしくみ研究室のロボット代や月謝は?
通わせるときに一番気になるのが月謝や初期費用ですよね。
実際に教室に問い合わせて聞いた料金を説明していきます。
初期費用
入会金 | 5,500円 | |
ロボットキット代 | 約3万円 | |
初期費用合計 | 約3万5千円 |
入会金は5,500円ですが、すでに学研の会員の方は0円になります。
4月の新規募集の時は、無料になることが多いと言っていましたので、教室ごとにチェックしてみてください。
ロボットキット代は、入会時に約3万円が必要になります。
2年目と3年目にもそれぞれ、13,500円の追加キット代が必要になります。
また月謝は8,800円とリーズナブルになっています。
年ごとに掛かる費用のイメージ
コース | ロボットキット代 | 月謝 |
1年目 ディベロッパーコース | 約3万円 | 8,800円 |
2年目 マスターコース | 約1.5万円 | 8,800円 |
3年目 イノベーターコース | 約1.5万円 | 8,800円 |
私が問い合わせた教室は、パソコンを持ち込んでくださいと言われました。
持ち込めない場合は、レンタル代で月3,000円かかるそうです。
もののしくみ研究室がおすすめなのはこんな人
ここまでのもののしくみ研究室の情報をまとめた表がこちらです。
価格は税抜きです。
もののしくみ研究室 基本情報 | |
入会金 | 5,500円 |
月謝 | 8,800円 |
ロボット代 | 約3万円 (2年目3年目で1.5万円ずつ追加費用あり) |
対象年齢 | 小3~中1 |
授業回数 | 月2回、1回90分 |
アーテックロボと学研のテキストを使用した3年間のカリキュラム |
ここまでの情報を考慮してみて、もののしくみ研究室はこんな人におすすめかなと思います。
- すでに学研に通っている人
- ロボット大会への出場を目指していない人
- ロボット作成よりもプログラミングを中心に学びたい人
もののしくみ研究室は、初めてロボットプログラミングをやるには、おすすめの教室かなと思います。
ただ使うブロックがレゴとは形が違うので、最初は戸惑うかもしれません。
ブロックがシンプルなだけに、ロボット作成よりもプログラミングに重点を置いたキットになっています。
ロボット作成をメインにと思う人はちょっと違うなと思うかもしれません。
また、学研に通っていると入会金が0円になるメリットがあります。
ロボット教室の中には全国大会や世界大会に出場するために、がんばっている教室もあります。
残念ながら、もののしくみ研究室が主催する大会は今のところないようです。
まずは、公式HPを子供と一緒に見てみて、検討してみてはいかがでしょうか。
たくさん無料体験に行って比較して決めましょう!
ロボット教室はいろいろありますが、HPだけ見ていても違いはよくわかりませんよね。
そんな時は、無料体験を利用しましょう。
実際に教室にいくことで、不安な点や疑問点がクリアになりますので、無料体験はおすすめです。
みなさんも、ぜひいくつか体験に行ってロボット教室の比較をしてみてください。
自分たちに合う教室が見つかるはずですよ。