あなたは、2020年の小学校でのプログラミング必修化のために、自分のお子さんに何かできる事はないかと、ロボット教室を選び始めていませんか?
ロボット教室を選ぶときによく比較されるのが
「ヒューマンアカデミーロボット教室」と「アーテックエジソンアカデミー」の2つです。
どちらも、人気がある大手のロボット教室で全国に教室数が多いことからも、候補にあがることが多いんです。

ヒューマンアカデミーロボット教室とアーテックエジソンアカデミーは、似ている点もありますが、それぞれの個性もしっかりとあります。
ここでは、「ヒューマンアカデミーロボット教室」と「アーテックエジソンアカデミー」の違いについて、詳しく知りたい方のために、わかりやすく5つのポイントで比較してみました。
お子様に通わせるロボット教室選びは大変ですよね。

まずは、両方の教室について簡単に紹介していきます。
ヒューマンアカデミーロボット教室とアーテックエジソンアカデミーの特徴について
ヒューマンアカデミーは、教育や介護・人材・保育事業などを手掛けるヒューマンホールディングスのグループ会社です。
特に教育に力をいれ、さまざまな資格の教室や学校を展開しています。
アーテックエジソンアカデミーは、学校での採用実績豊富の老舗の教材メーカー「株式会社アーテック」が運営しています。
50年以上にわたって培ってきたノウハウが魅力の企業です。

◆両教室の基本情報の比較
ヒューマンアカデミー | エジソンアカデミー | |
初期費用 | ・入会金:11,000円 ・ロボット代:33,000円 | ・入会金:11,000円 ・ロボット代:約40,000円 |
月謝 | 10,340円 | 約10,000円 |
授業回数 | 月2回(1回90分) | 月2回(1回90分) |
コース | 6つ | 1つ |
対象年齢 | 年中~ | 小4~ ※年長~小3は「自考力キッズ」 |
教室数 | 1,600以上 | 900以上 |
このように比較してみると、入会金や月謝、授業回数は同じですが、ロボット代、コースに関しては違いがあることがわかります。
また、ヒューマンアカデミーロボット教室とアーテックエジソンアカデミーは、フランチャイズ制をとっているという点も同じで、全国に教室がどんどん増えています。
アーテックエジソンアカデミーは、小学3年生以下の場合は、同じ会社が運営している「自考力キッズ」という教室になります。
ここからは、2つの教室を具体的に、次の5つの観点で比較していきたいと思います。
- 対象年齢やコース(カリキュラム)はどう違う?
- 何歳からプログラミングをやるの?
- ロボットやプログラミング教材の違いは?
- 授業料や初期費用は?
- ロボット制作やプログラミングに対する考え方の違いは?
対象年齢やコースの違い
ヒューマンアカデミーとアーテックエジソンアカデミーには、学年やスキルに合わせたコースがいくつか用意されています。
どちらも、楽しみながらロボットの仕組みやプログラミングを学べる構成になっています。
それぞれのコース分けはこのような感じになっています。
ご覧のように、ヒューマンアカデミーロボット教室では、6つのコースに分かれています。
一方、アーテックエジソンアカデミーは、小4からになりますが、小3以下は「アーテック自考力キッズ」という別のプログラムが用意されています。

2つの教室ともに、授業回数は1か月に2回あり、1回の授業時間は約90分です。
各年齢ごとにどんなコースがあるのかを確認していきましょう。
4,5,6歳の幼稚園児
ヒューマンアカデミーには、年中や年長から通えるプレプライマリーコースと、幼児から小学生低学年が対象のプライマリーコースがあります。
ロボット作成をメインに構造や仕組を学んでいきます。
一方、エジソンアカデミーでは、6才から小3までを対象にした「自考力キッズ」という別の教室があります。
パズルを使ったゲームや問題に挑戦したり、ロボット作成、さらにはプログラミングを使ってロボットを動かすことにも挑戦します。
小学生
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーでは、小学生向けにコースが4つ用意されています。
※小学生低学年向けのプライマリーコースは先述なのでここにはいれていません。
・ミドルコース
・アドバンスプログラミングコース
・ロボティクスプロフェッサーコース
1つは、小学1年生からのベーシックコース。
ここでは、プライマリーコース同様に、ロボット作成をメインに行っていきます。
2つ目が、小学2、3年からを対象にしたミドルコース。
ここから、タブレットを使用したプログラミング授業が開始されます。
3つ目が、小学4年生から中学生を対象にしたアドバンスプログラミングコース。
高度なロボット作成やプログラミングにもチャレンジします。
4つ目が、ロボティクスプロフェッサーコース。
このコースには、アドバンスプログラミングコースを修了した生徒および小学生高学年の子が入れます。
各コースごとに最長期限がありますが、それ以下でも、子供の能力によって次のコースに進級することができます。
イメージにするとこんな感じです。

エジソンアカデミー
エジソンアカデミーでは、小1から小3までは、「自考力キッズ」という教室になります。
小4から小6までは、エジソンアカデミーの教室になり、どちらの教室も「ロボット作成とプログラミング」を同時に行っていきます。
2年のカリキュラムが終了後はエキスパート編に任意で入ることができます。
中学生
中学生向けには、ヒューマンアカデミーでは、アドバンスプログラミングコースかロボティクスプロフェッサーコースがあります。
エジソンアカデミーでは、中学生で入会した場合でも小学生と同じ内容をやることになります。
まとめ
◆ヒューマンアカデミー・・・年中から中学生まで 年齢や能力により6つのコースに分かれる
◆エジソンアカデミー・・・小4からの中学生まで1つのコース(6才から小3までは「自考力キッズ」)
何歳からプログラミンをやるの?
一番気になるのがプログラミング使った授業を何歳から学べるのかですよね。
簡単にまとめると、
ヒューマンアカデミーでは、小学2、3年がおおよその対象になるミドルコースからプログラミングを開始。
エジソンアカデミーでは、6才からの「自考力キッズ」からプログラミンを使った授業を行います。

どちらの教室も、小学4年生で入会すると、すぐにロボット制作とプログラミングを両方学べることになります。
まとめ
◆エジソンアカデミーは、6才からプログラミングを使用した授業(小3以下は「自考力キッズ」)

使う教材やロボットの違いは?
テキストやロボットについては、どちらも、オリジナルのロボットとテキストを使用しています。
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーでは、ロボットクリエイターとして世界的に有名な高橋智隆先生が監修しています。
年中から受講できるコースからアドバンスプログラミングコースまで同じロボットを使うことになります。
(※ただし、ミドルコースとアドバンスコース進級時には、追加キットの購入が必要になります。)
テキストは、ミドルコースまでは下のような、大きな写真がついたテキストを使用し、ロボットの作り方だけではなく、摩擦やてこの原理なども学習しながら進めていきます。
アドバンスプログラミングコースになると、写真ではなく、図面を見ながらロボット製作に取り組みます。
プログラミングに関しては、ヒューマンアカデミーではパソコンではなく、タブレット端末をつかうので、操作はとっても簡単です。
文字の入力が不要なソフトウエア「アドプログラマー」を使用。

タブレットの様子は動画でご覧になれます。
アーテックエジソンアカデミー
アーテックエジソンアカデミーで使うブロックは縦横斜めにつけることができるのでアイデア次第で様々な形のロボットをつくることができます。
作るロボットは、実生活に結び付くような信号機 やフォークリフト、制御機能付き自動車といったものが多くなっています。
テキストはこのように、大きな写真で解説してあるのでとても分かりやすいです。
プログラミングは、パソコンでの操作になります。
子供向けのプログラミング教材「Scratch(スクラッチ)」を独自に改良したものを使用。
こちらも、難しい文字の入力は不要で、数字を入力するだけ。
ドラッグ&ドロップで指示内容を移動させるだけで簡単にプログラミングが可能。
直観的に操作ができます。
まとめ
・プログラミング教材も、共に難しい文字の入力は不要で子供でも簡単にできる
授業料やロボット代の違いは?
一番気になるのが料金の違いですよね。
ここでは、2つの教室でかかる初期費用(入会金やロボット代)と月謝について比較していきます。
小学4年生と小学生1年生の2パターンをモデルにして比較していきます。
小学4年生で入会した場合の料金を比較(ミドルコース)
ヒューマンアカデミー | ||
入会金 | 11,000円 | 11,000円 |
ロボット代 | 33,000円 ※ミドルコース進級時に追加キット代(約2.5万円)が別途必要 | 約40,000円 |
タブレット代 | ミドルコース進級時のキット代金に含まれる | 0円 |
月謝(月2回の授業)※テキスト代含 | 10,340円+テキスト代550円 ※アドバンスは追加料金要 | 約10,000円(教室により違う) |
合計 | 79,890円 | 約61,000円 |
※金額は変更になっている可能性があります。詳細は各教室に問い合わせください。
エジソンアカデミーは各教室ごとに若干料金に差があるようです。
この小学4年生をモデルにした表で比較してみると、最初の月にかかる費用(初期費用と月謝の合計)としては、エジソンアカデミーの方が安くなっています。
もしベーシックコースから通う方は、ミドルコース進級時にミドルキット代金が必要です。
アドバンスコースに進級する際には、追加キット代として約1万円が掛かります。詳細は直接教室にお聞きください
まとめ
・初期費用はエジソンアカデミーの方が安い
・月謝はほとんど同じ
・ヒューマンアカデミーでは、ミドルコースとアドバンスコースに進級時に追加キット代がかかりその分高くなる
小学1年生に入会した時の料金を比較
ヒューマンアカデミーは年中から通えますが、エジソンアカデミーの方は、小学4年生から対象になっています。
小学1年生だとエジソンアカデミーではなく、「アーテック自考力キッズ」になり、料金が変わってきます。

小学1年生の場合の最初の月にかかる料金の比較をしてみました。
ヒューマンアカデミー | 自考力キッズ | |
入会金 | 11,000円 | 11,000円 |
ロボット代 | 33,000円 | 約30,000円 |
タブレット代 | 0円 | 0円 |
月謝(テキスト代含) | 10,890円 (月2回) | 約10,000円(月3回) |
合計 | 54,890円 | 約50,000円 |
小学1年生で入会した場合の初月にかかる費用は
ヒューマンアカデミー:54,890円
アーテック自考力キッズ:約50,000円
となり、アーテック自考力キッズの方が約5千円ほど安くなりました。
カリキュラムとしては、ヒューマンアカデミーはベーシックコースでロボット作成のみ。
アーテック自考力キッズは、パズル+ロボット+プログラミングの3つを行う内容になっています。

ロボット制作やプログラミングに対する考え方の違いは?
ヒューマンアカデミーとアーテックエジソンアカデミーのそれぞれの考え方を見ていきましょう。
ヒューマンアカデミー
・まずはロボットを間違えずに作れるようにしたり、ロボットの仕組みや動きを学ぶことを優先している
・早くにプログラミングそのものを覚えさせるのではなく、その前の段階の発想力や思考の基礎力を豊かにすることを大切にしている
・ロボット制作を通して「空間認識力」や「論理的に考える力」を身につけさせる
エジソンアカデミー
・ロボットの組み立ては簡単にし、プログラミングに時間をかけれるようにしている
・プログラミングの基礎を学びながら、独自の発想でロボットやプログラムを作成し、「創造力」や「論理的思考」を身につける

なにが違うのかというと、プログラミングとロボット制作のバランスがちがうといえます。
ヒューマンアカデミーでは小学生2、3年生以降ではじめてプログラミングを使います。
それまでは、ロボットを作るだけですが、そこでも空間認識力や試行錯誤する力が養われるといわれています。
ロボット作成の中でトライ&エラーを繰り返していくうちに「論理的思考」も身につきます。
一方、アーテックエジソンアカデミーでは、ロボット作成にかける時間は短くして、プログラミングの方に多くの時間をかける形になっています。

まとめ
少し年齢がいってから、プログラミングを学ぶことでより理解が深まる
◆エジソンアカデミーは、プログラミングに時間をかける
子供の頃からプログラミングの楽しさを感じさせるとともに、試行錯誤する力を身に着けさせる

プログラミング必修化の目的は「プログラミング的思考を身に着けさせる」こと
小学校でのプログラミング必修化で子供に何を身に着けさせようとしているのかというと、プログラムを作ることができるようになることではありません。
「プログラミング的思考を身に着けさせる」
このことが一番の目的と文部科学省は言っています。
また、
情報技術を効果的に活用しながら、論理的・創造的に思考し課題を発見・解決していくために、「プログラミング的思考」が必要であり、そうした「プログラミング的思考」は、将来どのような進路を選択しどのような職業に就くとしても、普遍的に求められる力であるとしています。
【引用:小学校プログラミングの手引き】

プログラミング的思考は、物事には手順があり、手順を踏むと、物事をうまく解決できるといった、論理的に考えていく力のこと。
このプログラミング的思考は、ロボット作成においても、プログラミング作業においても、どちらでも養うことができると考えられています。

高校や大学でいきなりプログラミング言語を教えられてもわかりずらいですが、小さいころから慣れ親しんでいると抵抗感なく入れそうですね。
実際に2つの教室に体験に行って感じたリアルな本音
私は、小学4年生の息子を連れてヒューマンアカデミーとアーテックエジソンアカデミーの両方の無料体験を受けてきました。
そこで感じたことをお話していきます。
先生や教室の雰囲気
どちらも先生はしっかりフォローしてくれていたと思います。
どちらの教室もフランチャイズ制ということで、パソコン教室だったり、個人のお店の一部を使ってやったりしていました。
大丈夫かなと不安もありましたが、入って間もない子どもには後ろにしっかりついてサポートしていたので安心しました。


教室の雰囲気に関しては、どちらも悪くありませんでした。
パソコン教室でやっていたエジソンアカデミーは、ブースで囲まれていたので他の子と話すことなくもくもくと作業をしていました。
ヒューマンアカデミーは長机だったので隣の子と話しもできる感じでした。
女の子はほとんどいませんでしたが、ゼロではありませんでした。
内容について
どちらも大きな写真で説明がある教材なので、難しくはありませんでした。
ただ、ヒューマンアカデミーのブロックの方が、レゴブロックに似た形なので、うちの子はやりやすかったようです。
各教室のブロックはこんな形。

出来上がるロボットもヒューマンアカデミーの方がかわいらしい感じがしました。
プログラミングについては、エジソンアカデミーで体験しましたが、文字の入力などなく、とても簡単なものでした。


入ってすぐにタブレットを使ったプログラミングが開始されると聞き、息子もやる気満々です!
料金について
月謝やロボット代にそれほど大きな差はありませんでしたので、料金で決めるというよりは、子供がどっちに行きたいのかを優先しようと思いました。
私が実際に行った無料体験のレポートはこちら!
とっても詳しくレポートしいますので参考にしてください。
私が、ヒューマンアカデミーを選んだ理由とは?
ヒューマンアカデミーとアーテックエジソンアカデミーの両方に体験に行った結果、うちはヒューマンアカデミーロボット教室に通うことにしました。
その一番の理由は、「息子が行きたい!といったから」です。
うちの息子は、ブロックで遊ぶことがあまり得意ではないので、家でもブロック遊びはしませんでした。
そんな息子をロボットの体験に連れて行ったところ、むちゃくちゃ喜んでくれたのが、ヒューマンアカデミーロボット教室でした。
体験の帰りに、


プログラミング重視のエジソンアカデミーとも迷いましたが、ヒューマンアカデミーロボット教室に決めました。
あと、家からとても近く通いやすいという点も選んだ理由の1つです。

うちの子はちょっと勉強が苦手なタイプなんです。
そのせいか、プログラミングの時間が長いヒューマンアカデミーの方だと楽しめなかったのかもしれませんね。
子供が喜びそうなロボット作成から始めて、徐々にプログラミングに慣れていくヒューマンアカデミーのやり方は、勉強嫌いな子供やプログラミングが初めての子供にはぴったりかと思います。

子供が嫌がるところに行かせても、「泣いていきたくない」とぐずられたらもう終わり。
高いロボット代や授業料が無駄になってしまいますよね。
プログラミングが苦手な子もいるし、大好きな子もいます。

どんな人がそれぞれの教室におすすめなの?
ヒューマンアカデミーとエジソンアカデミーに、それぞれどんな人がおすすめなのかをまとめました。
ヒューマンアカデミーがおすすめなのはこんな人
・子供がブロック遊びやロボットを作ることが好き
・子供が小さくて、プログラミングを嫌がるかもという不安がある人
・細かくレベルに応じたコース分けがしてある方がいい人
・長く通える教室を探している人
・家から通いやすい教室を探している人
ヒューマンアカデミーは、ブロック遊びが苦手だったり、ロボット作成をまだやったことがない子供でも楽しみながら通うことができる教室です。

低学年はロボット制作のみなので、ロボット作りとプログラミングの両方で子供が大変かもという心配はないでしょう。
ある程度のロボット作成の基礎力がついたら、プログラミングを使ってロボットを動かしていきますので、スムーズに上のコースに進んでいけるかと思います。

エジソンアカデミーがおすすめなのはこんな人
・幼稚園や小学1年生からプログラミングに触れさせたい人
・ロボット作成よりもプログラミング学習をメインにやらせたいと考えている人
・子どもがモノづくりが好きでプログラミングにも興味をもっている人
エジソンアカデミーは、プログラミングを重視したカリキュラムなので、プログラミングをやらせたい方にはピッタリかと思います。

まとめ:教室選びで失敗しないための注意点
少し長くなってしまいましたが、ヒューマンアカデミーロボット教室とアーテックエジソンアカデミーを詳しく比較してみました。
公式HPでは書いていない内容が盛りだくさんだったのではないでしょうか。
子供のロボット教室を選ぶときに失敗しないための注意点をまとめました。
- 子供の様子をよく観察し、子供の意見にも耳を傾ける
- カリキュラム内容をしっかりチェックする
- 家から通いやすい場所がベスト
- 教室の雰囲気や先生の様子は必ずチェック
ここでもお伝えしきれなかった点である、教室の雰囲気や先生との相性などは実際に無料体験にいくことでわかるかと思います。
ロボット教室に興味をお持ちなのであれば、早めに体験にいくことをお勧めします。
なぜなら、どの教室でも言われるのですが、
「とにかく最近問い合わせが多いんです。」
とのこと。

人気の教室は満員ということがありますので、興味をもったらとにかく無料体験に行ってみましょう。
あとは、お子様の反応次第というところですね。
