2020年に小学校で必修化されるプログラミング。
まだまだ「よく分からない」「どうすればよいのか不安」という声が多いなか、プログラミング必修化に向けて何か準備をしたほうがいいのかなと考えている親御さんたちは多いのではないでしょうか。
そこで、近年注目されているのが、子ども向けのプログラミング教室。
プログラミングに対して「とっつきにくい」印象がある方が多いかもしれませんが、全然そんなことはありません。
ロボット教室もプログラミング教室も今は大注目の習い事です。
ここでは、プログラミング教室とロボット教室の違いについて、授業内容や身につく能力、掛かる費用などを徹底比較していきます。
一番気になる項目が次の2点かなと思いましたので、先に見たい方はクリックして飛んでください。
親目線ですが両方やって感じたのは、ゲームを作らせる方がコストが少なくて楽だなということ。
息子が利用したオンラインプログラミング教室はここ!
マイクラもできるよ(^^♪
プログラミング教育 学校以外でも学習する人は増加中
安倍首相が「プログラミングは現代の読み・書き・そろばん」などと発言していることからも、将来的に必要なスキルになるのは間違いないでしょう。
プログラミング学習に対する親御さんの注目度も、年々高まってきています。
プログラミング教室は、最近の「子どもにさせたい習い事ランキング」などのアンケート調査でもここ数年は毎年上位にランクインしています。
【引用:PR TIMES】
毎年年末に行っているイーラーニング研究所の「年末年始の習い事アンケート」の結果によると、
2022年にさせたい習い事として、「英会話スクール」と「プログラミング教室」が圧倒的な数で1位2位になっています。
その理由はというと「将来のためになると思ったから」が最も多く、親御さんが変化の激しい時代に、子どもが自ら将来を切り開いていって欲しいという想いが感じられます。
また、下の画像のように、今後のプログラミング教室やロボット教室の数もどんどん増加していくと予想されています。
【引用:リタリコワンダー】
学校で始まるプログラミング教育の効果を最大限に得るためにも、ロボット教室といった外部での自発的な学習が重要です。
押さえておきたいポイント
小学校でのプログラミング必修化の目的は、プログラミング能力を身につけることではなく、プログラミング的思考力を養うこと。
ロボット教室やプログラミング教室も、子供のころから「順序立てて物事を進めていく考え方(プログラミング的思考力)」を育てていくことができると言っています。
学校でのプログラミング教育の不透明さもあり、プログラミングを学校以外でも学習する方法に人気が出てきています。
その1つの方法が、ロボット教室やプログラミング教室に通うことです。
実は、どちらもプログラミングを行う点では共通していますが、他に大きな違いがあります。
その違いとは、
「授業内容(何をプログラミングするのか)」と
「身につく能力(効果)」。
他にも料金や何歳から学べるのかという違いもあるので、1つずつ詳しく見ていきましょう。
ロボット教室とプログラミング教室の違いを比較
ここからは、一般的なプログラミング教室とロボット教室違いについてお話していきます。
そのあとで、実際に両方の教室を体験した感想を簡単に紹介しています。
授業内容(何をプログラミングするのか)の違い
ロボット教室とプログラミング教室の1番大きな違いは、授業内容(何をプログラミングするのか)です。
「ロボット教室ってロボットを作るだけなんじゃないの?」
なんて思う方が多いかもしれませんが、たくさんの事が学べる最新の習い事なんですよ。
簡単に2つの教室でやることを比べたのがこちら。
- ロボット教室・・・ロボット制作+プログラミング
- プログラミング教室・・・プログラミングでゲームやアニメーションを作成
このように、どちらの教室でもプログラミングを学ぶことができます。
だた、プログラミングを何をするために使うかが大きな違いになってきます。
ロボット教室は、その名の通りロボットを作ることがまず第一。
その後、イメージ通りの動きをロボットにさせるために様々なプログラミングを行っていきます。
使用する道具はロボット用のブロック、プログラミングに使うタブレットやパソコンです。
一方、プログラミング教室では、パソコンのみを使用します。
プログラミングを利用し、画面上でゲームのキャラクターをデザインしたり、動かしたりします。
ロボット教室ではロボット作成&プログラミングでの制御を学ぶ
ロボット教室では、ロボットを作ることに加えてプログラミングも学ぶことができます。
つまり、「モノ作りとプログラミングの両方を学べる」点が魅力の教室です。
授業の内容としては、まずは各教室ごとに専用のブロックやパーツを使ってロボットを作ります。
さらに、モーターやセンサーなどを使い、ロボットが与えられた課題通りに動くようにプログラミングをしていきます。
センサーやギア、歯車などの仕組みを学びながら、そのロボットを思うように動かすためにプログラミングを追加していくという流れが、一般的なロボット教室の教え方になります。
どの教室も専門家が考えたオリジナルのブロックを使用したり、レゴの教材を使用したりしているので、子供たちは遊び感覚で楽しく作業することができます。
もう1つのロボット教室の大きな魅力が、「算数や理科、物理」といった理数系の科目についても学ぶ内容になっていること。
モノ作りの感性だけでなく、様々な知識を得ることができます。
子どもが大好きなロボット(ブロック)を使うので取り組みやすく、プログラミングに抵抗なく取り組めるのが人気の理由です。
プログラミング教室ではパソコンなどでのゲーム作成がメイン
プログラミング教室の授業は、基本的にパソコン上のソフトを使ってアニメーションやゲームの作成・改造を行っています。
カリキュラムは様々ですが、入門クラスは、 Scratch(スクラッチ)などのビジュアルプログラミング(コードを使わない)でプログラミングを学ぶことが多く、小さな子でも簡単にプログラミングの基礎を学ぶことができます。
スクラッチとは?
カラフルなブロックを組み合わせることで、専門的な知識がなくてもアニメーションやゲームを制作することができるツール。
タイピングがほとんど必要なく、ドラッグ&ドロップをするだけなので、低学年でもプログラミングができると人気です。
子供向けのプログラミング教室やロボット教室で使われているのもほとんどがこのスクラッチです。
プログラミング教室でも単にプログラミングを学ぶのではなく、謎解きや課題を楽しくすすめていくうちに自然にプログラミングの基礎を学ぶといった授業の流れになっています。
子供に人気のゲーム「マインクラフト」を使ったプログラミング教室もあります。
マインクラフトが学びに変わる!?楽しく学ぶ!【D-SCHOOLオンライン】
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スクラッチを使ったゲームの一例
ファミコンでありそうなゲームですね。
プログラミング教室の一番の特徴は、ゲーム感覚でできる点です。
ゲームが好きな子なら間違いなくはまって、大人が驚くほどのゲームを作るかもしれません。
2つの教室で身につく能力の違い
ロボット教室もプログラミング教室もプログラミングをやるという点では、論理的思考・発想力・創造力・集中力・問題解決力などが育つとされています。
しかし、2つの教室には、大きな違いがあります。
何かというと、自分の手を使ってもの作りをしているかどうかの違いです。
そこで生まれてくる能力が「空間認識力」です。
こ~いうの苦手なんだよね~って思う方以外に多いのではないでしょうか。
プログラミング教室では、基本的にパソコン画面をじっと見つめたまま。
ゲームやアプリといったプログラミング言語スキルは身につきますが、空間認識力を育むのには適していません。
一方、ロボット教室では実際に自分の手を使い、ブロックから1つのロボットを作り上げていきます。
ロボットがきちんと図面通りにできていないと、プログラミングをしてもちゃんと動いてくれません。
手を使ってブロックを組み立てるという作業があることで、発想力や空間認識力が育ちやすくなります。
この手を使った実体験の積み重ねによる、創造力や問題解決力が身につくことは、ロボット教室に通う最大のメリットといえますね。
料金の違いについて
ロボット教室とプログラミング教室の料金の違いは次の通りです。
業界大手のヒューマンアカデミーを例にとって比較してみました。(税抜価格です)
ヒューマンアカデミーロボット教室
入会金:11000円
月謝:10,340円
初期費用(ロボット代):33,000円
テキスト代:550円
合計:54,890円
ヒューマンアカデミーこどもプログラミング教室
入会金:11,000円
月謝:9,900円
初期費用(ファイル・バック):2200円
テキスト代:660円
合計:23,760円
このように、ロボット教室に通う際には、ロボットを購入するケースがほとんどです。
そのため、ロボット教室の方がロボット代分だけ費用が高くなります。
何歳から学べるのかについて
ロボット教室では年長から受け入れている教室もあります。
その場合、幼児から小学校低学年まではプログラミングをやらずに、ロボット作成のみの教室もありますし、低学年から簡単なプログラミングに触れさせる教室もあり様々です。
一方、プログラミング教室はというと、小学校1年生からというところが多いです。
プログラミングを行うにはパソコンやタブレット操作も必要になるので、そこをクリアできる必要がありますね。
ロボット教室とプログラミング教室の違い まとめ
ロボット教室もプログラミング教室も、プログラミングに触れることは同じでも、そこへのアプローチの仕方に違いがあります。
また、ロボットを作るのと、ゲームやアプリを作るのでは身につく能力にも違いが出てきます。
各教室ごとに独自の教材や指導スタイルをとっているケースも多いので、実際に体験などを通して子どもに合う教室を選ぶようするといいと思います。
ちなみに、最近人気がでて教室数も増えているのが「ロボット教室」の方です。
ロボット教室とプログラミング教室を体験した感想
子供にロボット教室かプログラミング教室か、どちらに通わせるべきかの判断材料にしてもらうために、実際に体験した感想を紹介します。
業界大手のロボット教室とマイクラができるプログラミング教室の両方を実際に体験したので、その時に感じた事をお伝えします。
ヒューマンアカデミーロボット教室
ロボット教室というだけあって、ブロックを使ってロボットをがっつり作りました。
これは、体験の際に作ったクロールロボットです。
たった30分ほどで作れました。
次に、このロボットを課題に合わせて改造。
実際のコースでは、もうちょっと難しいギヤや歯車、モーター、スイッチ、センサーなども使用し、複雑な動きをするロボットも作るそうです。
こんな感じのです。
プログラミングなしでも、こんな動きのロボットがつくれちゃいます!
低学年のうちはロボット作成のみで、しっかりと仕組について学びます。
小3くらいからはプログラミングも始まるので、より細かい動きをつけることが可能になります。
上のアドバンスプログラミングコースになると、プログラミングを使って、こんなコピー機ができちゃいます。感動!
マインクラフトのプログラミングを体験
デジタネ(旧D-SCHOOL)のオリジナル システム「マイクラッチ」を体験しました。
マインクラフトが好きな子供たちが楽しく学べるよう独自に改良したソフトで、マインクラフトが大好きな息子はすぐに夢中に!
先生がいないので、最初は私が設定をして、やり方を一緒に勉強しました。
少し不安でしたが、後は自分でどんどん進めていけたので安心しました。
これは、小学1年生からできるジュニアコースの説明動画です。
マイクラが好きな子なら楽しみながらプログラミングが学べる教材です。
両方体験して感じたこと
ロボット教室とプログラミング教室を両方とも体験しましたが、どちらも子供の興味を引くような内容でした。
楽しみながらプログラミングに触れることができるので、どちらを選んでも大丈夫かなと思いました。
ただ、プログラミングだけの方は、ずっとパソコンの画面を長時間見ていたので目が疲れた様子でした。
うちの息子は
と言ってきました。
でもどちらか1つだけだよと言ったら、息子はロボット教室を選びました。
理由を聞いたら、ロボットを動かすのが楽しいから。
ロボット教室とプログラミング教室のメリットとデメリット
ロボット教室とプログラミング教室のメリットとデメリットをまとめました。
ロボット教室
メリット
・ロボットを手を使って作ることで空間認識力が養われる
・子供が好きなブロックを使うので楽しみながらプログラミングに触れられる
・物の仕組みについての理解が深まり、理数系の知識も身につく
デメリット
・ロボットを買う必要があるので費用が高くなる
・細かい作業が苦手な子はあまり向かない
プログラミング教室
メリット
・ゲームやキャラクターのデザインに興味がある子には最高の習い事
・パソコンの操作が得意になる
・長く通えば、より高度で本格的なプログラミング技術も習得可能
デメリット
・パソコン上での作業なので、モノの仕組みの知識や空間認識力が育ちにくい
・パソコンに向かって長時間作業するので視力の低下が心配
・パソコンの操作を覚える必要がある
ロボット教室もプログラミング教室もプログラミングに触れることは同じでも、ロボット教室の方が子供にはなじみやすいのかなと思います。
画面の中の世界だけではなく、実際の世界で自分の作ったロボットを動かす方が断然楽しいし、達成感があると思います。
それぞれの教室におすすめなのはこんな子供
ロボット教室とプログラミング教室に向いている子はどんな子がをまとめました。
ロボット教室が向いているのはこんな子供
- 工作や図工が好き
- ものの構造や仕組に興味がある
- 家でブロックを使ってよく遊んでいる
- 自分が思うようにロボットを動かしてみたい
プログラミン教室が向いているのはこんな子供
- ゲームやアプリ制作に興味がある
- ゲームが大好き
- デザインや絵を描くことが好き
- キャラクターを自分でつくるのが楽しい
小学生ならロボット教室の方がおすすめ
ロボット教室とプログラミング教室にそれぞれ向いている子供についてまとめると、
ロボット教室は、もの作りや、身の回りの物の仕組みが気になっている子供にピッタリです。
プログラミング教室は、自分でゲームやデザインを作りたい子供に向いています。
どちらが自分の子供に合うのかは、実際に体験してみないとわからないと思うので、どんどん体験に行ってみましょう。
こんな感じで、毎回楽しくロボット制作をがんばって、意欲も増してきています。
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プログラミング教室は、パソコン操作がある程度できる高学年以上の方が、理解が早く効果的なのかなと我が子(中1)を見て感じています。
はじめはロボット教室で基礎的なスキルを身に付て、そこでプログラミングにも興味をもったら、プログラミング専門の教室に通わせてあげる。
こんな通い方が理想なのかもしれません。
実力を試すならプログラミング検定がおすすめ!
ただプログラミングを学ぶだけじゃもったいない!
「プロ検」を受ければ今のお子さんのプログラミングの力が測れますし、モチベーションアップにもつながります♪
2025年の大学入学共通テストから導入される「情報」の出題範囲をカバーしているので入試対策にバッチリ!
毎月検定がある&受験会場も豊富なのでチェックしてみてください(^^♪
プログラミングが学べるロボット教室4選 体験教室あり
おすすめのロボット教室を紹介します。
プログラミングコースもある教室もあるので、両方体験してみるといいでしょう。
まずは、自分が通える範囲にある教室に体験に行ってみましょう。
LITALICOワンダー
LITALICO(リタリコ)ワンダーは、東京・神奈川・千葉・埼玉にお住まいの方にはおすすめの教室。
決まったカリキュラムがなく、子供の個性に合わせて授業内容を組み立ててくれます。
少々料金は高めですが、内容を考えれば納得です。
ゲームやアプリをプログラミングするコース、ロボットプログラミングコース(2つ)、3Dプリンターを使った造形コースがあります。
ここをチェック!
- 対象年齢:年長~
- 月謝:1回あたり5,500円~(コースや回数によって違いあり)
- 教育用レゴを使用(WeDo2.0、SPIKEプライム)
- 教室数:21(東京、神奈川、埼玉、千葉のみ)
- オンラインでの受講も可能
クレファス
クレファスは、人気のレゴを使ったロボットプログラミングが学べる教室。
小1からロボットプログラミングが学べるだけでなく、プレゼンテーションにも力を入れています。
教室内の大会はもちろん、レゴの世界大会への出場者を多数排出。
ここもオンラインでの授業が可能になりました。
ここをチェック!
- 対象年齢:小1~(年長もあるが、プログラミングなし)
- 月謝:12,100円~
- 教育用レゴを使用(WeDo2.0、SPIKEプライム)
- 教室数:約120
- オンラインでの受講も可能
料金を抑えたい!近くに教室がない!
そんな方にはクレファスのオンライン講座「イークレファス」がおすすめ!
e-crefus(イークレファス)は、ロボットを自分で考えて組み立てる自習型のオンライン学習スタイル。テキストやロボット教材は実際の教室と同じものを使用しています。
自分のペースで学べる自習型学習でありながら、聞きたいこと、分からないこと、見てもらいたいものがあったら、待機中の先生とパソコン等からリモートで会話ができるので安心!
アーテックエジソンアカデミー
アーテックエジソンアカデミーは、学校で採用多数の教材メーカが開発したロボットを使用。
3年間のプログラムでじっくりとロボットプログラミングを学ぶことができます。
小3以下の子には、「自考力キッズ」という別カリキュラムがあり、年少からプログラミングを使ったロボット作りができます。
ここをチェック!
- 対象年齢:小4~(小3以下用のカリキュラムあり)
- 月謝:約10,000円(月2回)
- 独自開発のアーテックロボットを使用
- 教室数:900以上
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは、全国に1600以上もの教室数を誇る最大規模のロボット教室。
他のロボット教室と比べてロボット教材、月謝ともに安く、コストパフォーマンスに優れたロボット教室と言えます。
教室が多いので通いやすさが魅力です。
ここをチェック!
- 対象年齢:年長~
- 月謝:10,340円
- オリジナルのロボット教材やテキストは、日本を代表するクリエイターが監修。
- 教室数:1600以上
プログラミングだけの教室もあり。ゲーム好きな子にはおすすめ。