ロボット教室で使われているロボット教材は主に次の3つです。
- ヒューマンアカデミー オリジナルロボット
- レゴ
- アーテックロボ
ここでは、この3つのロボット教材の特徴や違い、さらには選び方について詳しく紹介していきます。
体験に行く前に少しでも知識をつけていくとより理解が深まるので、事前準備は大切です!
これだけ知っておけば大丈夫!3つのロボット教材+1を徹底解説!
ロボット教室では、ロボットを専用のブロックを使って作成し、それをプログラミングを使って思い通りに動かしていく授業を行っています。
ただ、パソコンに向かってプログラミングをするのとは違い、自分の手でブロックを組み立てていく作業があるのが特徴です。
3つのロボットキット+1を詳しく解説
冒頭で3つのロボット教材について少し触れましたが、もう一度おさらいしましょう。
ロボット教室に子供を通わせる上で知っておくべきなのが、次の3つのロボット教材+1です。
- ヒューマンアカデミー オリジナル
- レゴ
- アーテックロボ
- KOOV
この3つの中で、一番使っている教室が多かったのがレゴです。
(教室例:レゴスクール・クレファス・LITALICOワンダー)
ヒューマンアカデミーとアーテックエジソンアカデミーは共に、各教室がオリジナルで作成したロボットキットを仕様しています。
新しくできたロボット教室では、こちらのロボットキットを使う教室が増えています。
それが、SONYグローバルエデュケーションが開発した「KOOV」です。
ポップでカラフルな色使いで女子でも楽しめるブロックですよね。
ここからは、これら4つのロボットキットについて詳しく比較していきたいと思います。
※当記事の内容は2023年1月時点のものになります。変更点などあるかもしれませんので、詳細は各教室のHPでご確認ください。
レゴ教育用 「WeDo2.0」&「SPIKE プライムセット」
世界のプログラミングの教育現場でよく使用されているのが、レゴのロボットキットです。
レゴのロボット教材は、年齢に応じて「レゴWeDo2.0」か「SPIKE プライムセット」を使用します。
※以前まではマインドストームを使用していましたが、今は「SPIKE プライムセット」に変更になっています。
色がポップでかわいい印象なのがSPIKE プライムセットです。
世界共通の教材なので、このレゴのロボットキットを仕様した世界大会が開催され、日本からも毎年出場者がでているそうです。
WeDo2.0
年長、小学1、2年生を対象にしたレゴWeDo2.0。
色もグリーン、イエロー、ブルーといったキレイなカラーを使用し、見た目にもかわいいロボットを作ることができます。
SPIKE プライムセット
小3以上が対象のSPIKE プライムセット。
カラフルなレゴブロックと操作が簡単なハードウェア、スクラッチをベースとした直感的なプログラミング言語を使った新しいプログラミング教材になっています。
世界大会でも使用されている、世界でも人気のある教材で、日本でも世界でも、小学校から大学まで多くの教育機関で使用されています。
簡単なプロジェクトから無限で創造的なデザインまで可能なので、子供達は楽しみながら論理的に考え、客観的に問題を解決する力を自然と身に着けていけるようになっていますよ。
教育用レゴを使った作品例
SPIKEプライム 作品例
こんなにアイデアあふれるロボットができるなんてすごいですね!
レゴを使ったロボット教室はどこ?値段は?
このレゴの教材を採用している人気の教室としては、「レゴスクール」「クレファス」「LITALICOワンダー」があります。
※自宅でもできる通信講座もあり(下部で紹介しています)
SPIKEプライムは、高度なプログラミングができるので、値段もそれなりにお高くなっていますし、小3以上が対象の教室が多いです。
まずは、各教室でのロボット代金を比較してみましょう。
レゴWeDo2.0 | SPIKE プライムセット | |
レゴスクール | 約3万 | 約6万 |
クレファス | 約3万 | 約6万 |
LITALICOワンダー | 0円(教室貸出) | 約6万 |
WeDo2.0は3万円程で比較的安いほうですが、SPIKE プライムセットは約6万円になりますね。
また、レゴの教材を使用している教室は、月謝も高い傾向にあります。
月謝 | ※月2回の教室と比較 ヒューマンアカデミー:10,890円 エジソンアカデミー:11,000円 | |
レゴスクール | 13,750円(月2回) | |
クレファス | 16,500円(月4回) | |
LITALICOワンダー | 22,000円(月4回) |
授業回数が月2回と4回の違いはありますが、レゴを使用している教室は月謝も高めということがわかりますね。
LITALICOワンダーは月4回~なので回数を増やすこともできます。
レゴのロボット教材まとめ
レゴのロボット教材を使っている教室はいくつかありますが、ロボット教材代も月謝も高めの傾向にあることがわかりました。
レゴを使った教室 初期費用
ロボット教材代:約6万円
月謝:15,000円~2万円
入会金:1万~2万
合計:8万~10万円
このように、レゴを教材に使用している教室は、初期費用として、約8万~10万円かかる計算になります。
予算がたくさんあるご家庭なら、是非ともおすすめしたいロボット教材といえます。
アーテックロボ
アーテックロボは、老舗の教材メーカーアーテックが作成している、アーテックエジソンアカデミーのオリジナルのロボット教材になります。
小学校や中学校でのプログラミングの授業で多数使用されているそうです。
アーテックロボのパーツは、すべてブロック式なので、差し込むだけで簡単に組み立てることができます。
しかも、縦・横・斜め、どの角度からでも組み付けることができるのが特徴です。
そのため、アーテックエジソンアカデミーでは、ロボット制作よりも、プログラミングにかける時間を多くとるようにしています。
うちの子は、このアーテックブロックが始めてだったから、ちょっと苦戦していました。
アーテックロボを使った作品例
2つの作品を紹介しますが、これ全部、プログラミンで計算された動きです。
しかも、これを作っているのは小学生。
アーテックエジソンアカデミーに通うとこんなロボットが作れるようになります。
恋ダンス踊ってますね~!!
とってもかわいいロボットですね。
これも面白い!
ものを感知してストップしたり、荷物を降ろしたり、実際の社会でも使われていそうな仕組みですね。
このようにアーテックエジソンアカデミーでは、アーテックロボを使用し、たくさんプログラミンをしていろんなロボットを作っていきます。
アーテックロボの現物が見たいと思う方は、無料体験に行ってみましょう。
実際に手にとると、いつもなじみのあるブロックとの違いがよくわかります。
うちの子はこんなの作りました!
アーテックブロックの値段について
アーテックロボの生みの親、アーテックエジソンアカデミーで料金を見てみましょう。
ロボット教材代:44,000円
エジソンアカデミーでのロボットプログラミングは、小4からになっています。
※年長から始められる「自考力キッズ」というクラスもあります。
最長3年のカリキュラムになっていて、授業回数が進むごとに、より高度な動きのプログラミングに挑戦していきます。
アーテックロボについてのまとめ
アーテックロボは、アーテックエジソンアカデミーで使用されているロボット教材です。
プログラミングを重視しているので、簡単に作れるブロックなのが特徴です。
アーテックエジソンアカデミーのロボット教材まとめ | |
値段 | 約44,000円 |
対象年齢 | 小3~ |
月謝 | 11,000円 |
教室数 | 900以上 |
エジソンアカデミーも人気が高いロボット教室の1つです。
入会金が1万円なので、ロボット教材と初月の月謝を合わせると、初月にかかる費用は約6万円となります。
エジソンアカデミー 初期費用
入会金:11,000円
ロボット教材代:約44,000円
初月月謝:11,000円
合計:約66,000円
レゴを使用している教室だと、8万~10万円かかりますので、エジソンアカデミーの方が割安ということがわかります。
教室数は900以上あるので、通いやすい教室が見つけやすいですよ。
他のアーテックブロックを使ったロボット教室を紹介
他にも「もののしくみ研究室」でもアーテックロボを使用しています。
もののしくみ研究室
学研とアーテックがコラボした教室が「もののしくみ研究室」。
アーテックロボを使用し、学研が培ってきたノウハウを活かしたテキストを使用。
ロボット代は、3年間で約55,000円かかります。
KOOV(クーブ)
「KOOV®(クーブ)」は、ソニー・グローバルエデュケーション社が開発したロボットキット。
カラフルなブロックが特徴です。
形はアーテックブロックと同じ。(アーテックの特許を得ているそうです)
プログラミングは、iPadを使ったビジュアルプログラミング。
3D画像で立体的にわかるテキストも好評です。
KOOVを使った作品例
実際にKOOVを使ってワニを作りました!
3分の1の確率で指が噛まれる設定になっています。
次は、レールの上を走る汽車です。
KOOVを使ったロボット教室はどこ?
KOOVを使ったロボット教室はいくつかありますが、一番有名なのが、
「トライ式プログラミング教室」です。
家庭教師や個別教室で有名なトライがプログラミング教室をはじめました。
ソニーのKOOVとトライ独自のカリキュラムを合わせた授業内容になっています。
KOOVの値段について
KOOVを使っていて、教室数が多い、トライ式プログラミング教室を例にとってみました。
ロボット教材代:約56,000円
※レンタルの場合:月額1000円
ロボット代は、レゴに次いで高い値段になっていますが、レンタルが可能なので費用が抑えられますね。
KOOVについてのまとめ
トライ式プログラミング教室を例にとって、KOOVに関する情報をまとめました。
KOOVの情報まとめ(トライ式プログラミング教室) | |
値段 | 約56,000円 ※レンタル:月1000円 |
対象年齢 | 小1~ |
月謝 | 8,800円 |
トライ式プログラミング教室は、
入会金が1万円なので、ロボット教材と初月の月謝を合わせると、初月にかかる費用は約6万円となります。
ロボットキットはレンタルが可能で、その場合は、19,000円とかなり安くなります。
トライ式プログラミング教室 初期費用
入会金:11,000円
ロボット教材代:約56,000円or1,000円(レンタルの場合の月額)
初月月謝:約10,000円 ※教室によって異なります
合計:約75,000円 or 約22,000円
レンタルが可能なので、ロボットキット代にお金をかけたくない方にはおすすめですが、今のところ1年しかカリキュラムがないのが残念です。
ヒューマンアカデミー オリジナルロボット
ヒューマンアカデミーは、一番教室数も多く、通っている子どももたくさんいます。
ヒューマンアカデミーが使用してるのが、オリジナルで監修したロボットです。
難し過ぎず、簡単すぎず、子供のやる気がうまい具合に引き出されるような教材になっています。
このロボットは、ロボットのプロが監修したロボット。
そのロボットのプロというのが、ロボットクリエイターとして世界的に有名な高橋智隆先生。
宇宙飛行士「キロボ」や乾電池CM「エボルタ」、ロボット電話「ロボホン」などを開発しているロボット業界では超凄い方なんです。
ヒューマンアカデミーのロボット作品例
息子が作った作品例
実は、うちの息子はヒューマンアカデミーに通っています。
最近、ジェットコースターを作りました!
これは、プログラミングは使っていなくて、モータとギアだけで動いています。
プログラミングを使用した作品例
上のコースにいくと、プログラミングを使ってこんなコピー機が作れるようになります!
同じブロックを使っているのにプログラミングを取り入れることで、こんなに高機能なロボットが作れるようになるのが、ヒューマンアカデミーのすごいところ!
どんなブロックを使うのかや、実際に作った作品なども現物を見たい場合は、無料体験に行くといいですよ。
気になる方は、ヒューマンアカデミー無料体験に参加したレポートを参考にしてみてくださいね。
ロボット教材の値段について
ヒューマンアカデミーのロボット教材は、オリジナルで作成していることもあり、比較的安く購入することができます。
ロボット教材代:33,000円
ヒューマンアカデミーは、年長から始められますが、小学校高学年までは同じロボット教材を使うので、とてもコスパがいいです。
ただし、ミドルコース進級時に約2万5千円の追加キット購入が必要です。
ヒューマンアカデミー ロボット教材まとめ
ヒューマンアカデミーで使用されているロボットは、ヒューマンアカデミーの教室でしか取り扱っていません。
※価格は税抜きです。
ヒューマンアカデミーのロボット教材まとめ | |
値段 | 33,000円 |
対象年齢 | 年中~ |
月謝 | 10,340円+テキスト代550円 |
教室数 | 1,600以上 |
ヒューマンアカデミーは人気がとても高いロボット教室です。
入会金が1万円なので、ロボット教材と初月の月謝を合わせると、初月にかかる費用は約5万円となります。
ヒューマンアカデミー 初期費用
入会金:11,000円
ロボット教材代:33,000円
初月月謝:10,340円+テキスト代550円
合計:54,890円
レゴを使用している教室だと、8万~10万円かかりますので、ヒューマンアカデミーはかなり良心的な教室といえます。
その理由には、初期費用の安さ&教室数が多く通いやすいからかなと思っています。
習い事の一番のポイントは、通える距離に教室があるかどうかです。(ママ友全員が同じ意見)
無料体験も各教室で実施していますので、まずは自宅の近くにあるヒューマンアカデミーに体験に行ってみるといいですよ!
ロボット教材の比較まとめ 3つの選び方を参考にして!
ここまで、ロボット教材について内容や料金などを比較してきました。
まとめると、
・ヒューマンアカデミー…ロボットのプロが監修、長く使えてコスパがいい
・レゴ…高額だが本格的なロボットプログラミングができ、世界も目指せる
・アーテックロボ…ロボット制作よりもプログラミングを重視したい人向け
・KOOV…見た目でも楽しみたい人向け(女子)
これらを踏まえたうえで、3つの選び方を紹介します。
予算あり派!本格的なロボットプログラミングならレゴ!
ロボット代が高額なのにもかかわらず、高い人気があるレゴ。
小さなころからなじみがあるレゴがいい!
そんな親子が選ぶのがレゴを使ったロボット教室になります。
こんな親子にレゴはおすすめ!
レゴを使った教室の中での選び方
レゴを使った教室希望なら、次の2つにすれば間違いないでしょう。
◆東京・神奈川・埼玉県・千葉県在住なら、自由度の高いカリキュラムの「LITALICOワンダー」
地方の方の場合はオンラインでの受講も可能です!
体験もオンラインでできちゃいます!
◆理数系に強くなってほしいなら「クレファス」
\オンライン講座【e-crefus(イークレファス)】は費用が安い!/
値段重視派はここ!一番安いのはヒューマンアカデミー
一番気になる費用面でロボット教材を選ぶ場合を考えます。
ロボット代金 | 月謝 | |
ヒューマンアカデミー オリジナル | 33,000円 | 10,340円+テキスト代550円 |
レゴ | 約6万円 | 約1.5万円 |
アーテックロボ | 約44,000円 | 約11,000円 |
ヒューマンアカデミーがロボット代も月謝も一番お得!! |
このように、レゴを使用しているロボット教室は、断トツで費用が高額になっています。
一番初期費用が安く抑えられるのがヒューマンアカデミー。
習い事は2つ、3つやらせているご家庭が多いなか、1つに10万円近くも初期費用で払うのはちょっとためらってしまいますね。
子供の興味は日々移り変わっていってしまうので、長期間通ってくれる保証もありません。
ロボット制作よりもプログラミング重視派はアーテックロボ
アーテックエジソンアカデミーは、ロボット制作よりもプログラミングを重視していると言っています。
マインドストームやヒューマンアカデミーのようにパーツも多くありません。
ロボットにこだわりがなく、プログラミングをたくさんしたい子にはアーテックロボがいいと思います。
KOOVを使ったロボット教室がいいけど、予算的に厳しいと悩んでいる方には、自宅でやる方法を紹介します。
自宅でも教室と同じKOOVのロボットを使ったプログラミングができる教材があるんです。
【Z会プログラミング講座】です。
Z会のプログラミング講座は3種類ありますが、その中の1つにロボットプログラミングができる講座があります。
- Z会プログラミング講座 みらい with ソニー・グローバルエデュケーション
※「Z会プログラミング講座 with LEGO® Education」2023年4月11日で受付終了。
この講座は、小学生低学年(小1~小4)向けのロボットプログラミング講座です。
ロボット代は初回に支払い、月謝はロボット教室に通うよりも半額以下という安さ!
詳しくはこちらの記事に書いてあります!
【自宅派に人気】Z会プログラミング講座の料金や口コミ・カリキュラムを徹底調査
最終手段は子供に任せる!
いろいろ比較したけど、どのロボット教材がいいのかわからない!
そんな方は、子供がやりたいものを選びましょう。
レゴの教材を使う教室に通わせている私のママ友には、こんな意見の人もいます。
「子供が絶対にレゴがいいっていうからね~。値段はちょっと高かったけど、子供がやる気になっているから結果的には満足しているわ。」
ロボット教室は似ているようで違っていることもたくさんあります。
ネットで公式HPを見ていても正直わからないと思います。
無料体験があるところは積極的に行ってみましょう。
百聞は一見にしかず。
体験に行った時の、お子さんの反応を見てから決めましょう。